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小林薫
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戸塚純貴
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満島ひかり
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宮崎美子
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安元洋貴
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斉藤壮馬
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村田秀亮(とろサーモン)
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中山功太
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ピエール瀧
- 監督・キャラクターデザイン
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木下麦
- 原作・脚本
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此元和津也
- 企画・制作
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CLAP
- 音楽
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cero / 髙城晶平 荒内佑 橋本翼
- 演出
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木下麦 原田奈奈
- コンセプトアート
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ミチノク峠
- レイアウト作画監督
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寺英二
- 作画監督
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細越裕治 三好和也 島村秀一
- 色彩設計
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のぼりはるこ
- 美術監督
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佐藤歩
- 撮影監督
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星名工 本䑓貴宏
- 編集
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後田良樹
- 音響演出
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笠松広司
- 録音演出
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清水洋史
- 制作プロデューサー
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伊藤絹恵 松尾亮一郎
- 宣伝
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ミラクルヴォイス
- 配給
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ポニーキャニオン
- 製作
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ホウセンカ製作委員会
日本映画のレガシーを受け継ぐ豊饒な味わいが、まさかアニメーションで実現されるとは!
主人公の武骨で不器用な男、阿久津の姿には、『冬の華』の高倉健や『HANA-BI』のビートたけしの面影が重なった。
どこへ連れて行かれるのか、花と囚人の会話に導かれる謎と緊張の物語展開。人情味あふれる幕引きまで、まったく目が離せません!
いつの時代にも必ず観ておくべき作品があります。今後のアニメ史に刻まれていく作品だからです。「ホウセンカ」はまさにそのひとつ。アニメでドラマを描くことに正面から挑んだ金字塔なのです
大傑作『オッドタクシー』の監督最新作となれば観るしかない!と思って観たら大号泣。いや~良かった。愛で満たされた!
1960 年代暴力団体のピーク時の日本社会を思いだした。リアルなアニメの中に時代背景とヤクザの家族が映し出されてた。不器用に生きる阿久津に心持っていかれそうになったがやってる事はカスみたいな事だと思いとどまった。
タイトルのホウセンカという花言葉を調べた。
"私に触れないで"という意味だった。
面会に一度も来なかった理由が、なんとなくだが腑に落ちた。
途中、阿久津が泣いて子供を泣く時とエンディングでスタンバミーの曲が流れる。
スタンドバイミーの語源は「私のそばにいてくれる」「私を支えてくれる」「私を助けてくれる」「私の味方でいてくれる。という意味だ。
ヤクザと縁を切り子供と生きて行くから、もう触れないでほしいという意味と支えてくれたことは忘れないし味方である事は会わなくても変わらないというメッセージも入れているのだと思った。
でも、結局、1 番気になって仕方がないのは、どうして阿久津の手下の声優で、相方の村田と友達の中山功太をキャスティングして俺は呼ばれなかったのか。
もし、自分がつつみだったらこの映画の声優キャスティングスタッフの命を狙っていただろう。
胸が躍るような冒頭のあのシーンで惹きつけられました。負け続けの人生を歩んだ者と
しては、身に沁みるものがあります。愛に素直になれず、人生に意味を見出せないことに
苦悩した経験がある人に見てほしいです。
大石
私は芸人を一生続けたいと思っています。しかし自分のため、というだけでは、一生続
けてはいけない気もします。この映画を観て、どんな形であれ、私が生きたことが誰かの
ためになればいいな、と強く思いました。
江頭
『もうええでしょう』とは断ち切れないのが人生。その中で迷いもがく日々を生きる俺たちの背中をそっと押してくれる。
アニメ映画のジャンルを押し広げるような意欲的なオリジナル作品でした。他人からはどう見られようが、想いを貫き通す主人公が最高にかっこよかったです!
本作のタイトルバックの花火は「我々の生(ヴイ)のような花火」という芥川龍之介の小説の一節を思い出させる。本作は確かにこの一節と深いところでつながり、観客の心を強く揺さぶってくる。静かな語り口と丁寧な日常描写。バトルも思春期もでてこないが、本作は間違いなく、日本のアニメーションの伝統の上に咲いた花なのだ。
とても静かに、とてもさりげなく、お互いに手探りするように。物語に対して音楽は、刺激を与え、震え、やがて寄り添うように共鳴していた。一途で不器用で古風な生き方を描きながら、この画と音は最先端でせめぎ合っている。
なぜ、日本のアニメ映画は世界中の観客の心を揺らすのか?
その答えがここにある。観て、その答えを見つけつつ、小さくて大きな大逆転に乾杯しよう。
【映画】とは、フィルムに光を封じ込め、それを解き放つ幻術だ。デジタルシネマパッケージとなった今も、RGB色空間、ようは光の三原色が織りなす虚像であることに変わりはない。
映画館での体験は、どこか花火と似ている。闇に咲いた光と音を、我々はただただ仰ぎ見る。限られた瞬間でしか存在しえない、その煌めきを。
光に浮かぶ図像に本質を託して、本作は正しく【映画】であろうとする。そして瞬間にハジけ、消えゆくのだ。
ひとりの男が退路を断って見せた“大逆転”。その生き様が胸を打ち、罪と贖いの果てに見える希望が光のように心に残ります。この映画はきっと、あなたにも人生を考えるきっかけを手渡してくれるでしょう。